絶対に伝わるプレゼン資料、鉄則は３つ！
鉄則① スライドの基本ルール！
プレゼン資料はスライドの集合体、という説明をしました。その一つ一つ構成要素であるスライドの基本ルールをまずは押さえます。
スライドの基本ルールは、とてもシンプル。１スライド１メッセージ、です。一つのスライドでは一つのメッセージだけを伝えましょう。メッセージのないスライドは、不要あるいは参考データでしかありませんので、本編に入れる必要はありません。
少し補足します。先の記事で、ストーリーについてご説明しました。
メッセージは、ストーリーを形作る要素です。目的があって、そのために伝えたいことがあり、それをどの様に伝えていくか、というのがストーリーですね。そのストーリーを構成するのが１枚１枚のスライドです。そのスライド１枚１枚が持つ意味（＝伝えたいこと）が、メッセージです。基本ルール① 1スライド１メッセージ。これを頭にとめて鉄則②③を読んでください。
ちなみに、スライドの中には、タイトル、メッセージ、そのメッセージを言うためのコンテンツ、この3つを配置するのが基本です。詳細は別途ご説明します。
鉄則② スライド構成の肝は「構造化」
少し複雑になってきましたが、絶対になれます。少しだけご辛抱ください。1スライド1メッセージだからと言って、1スライドだけで伝える必要はありません。例で説明します。例えば、車を買うとします。結論として、SUBARUのフォレスター（SUVタイプの車です）を買うことにしました。理由は、利便性が高いから、類似車種の中でコストが見合うから、というのが大きな理由だとしましょう。現実に近づけるため、奥様にプレゼンすることを想定しましょう。この場合、最も大事なメッセージは、「利便性とコストの観点からSUBARUのフォレスターを買うことにしました」となりますよね。一方で奥様は、もっとちゃんと理由をききたいわ、と思われるかもしれません。そこで、利便性とコストについて、もう少し詳細に説明しましょう。
利便性については、「SUBやクーペ、セダン、ワゴン、で荷室の広さを比較したところ、ご夫婦の趣味であるスノーボードやキャンプに行くためにはSUVでなければ足りなかったので、SUVに絞ることにした」という結論に至りました。コストについては、「SUV車種の中でトヨタ、ホンダ、日産、SUBARUを比較したところ、リセールバリューも含めて考えるとSUBARUが一番高かったので、Totalコストパフォーマンスが一番高いのはSUBARUだった」という結論に至りました。
この二つの下線部分は、冒頭の「利便性とコストの観点からSUBARUのフォレスターを買うことにしました」というメッセージを補足する大事なメッセージですが、それ一つでは十分ではないので、サブメッセージと呼ばれます。
この例をスライドにすると、3枚のスライドになります。下図のP1が「利便性とコストの観点からSUBARUのフォレスターを買うことにしました」というメインメッセージ、P2P3がそれぞれ利便性についてとコストについてのメッセージという構成になります。言い換えると、P2P3の内容からP1と言えます。これが構造化です。スライドを作成するうえで、一つのメインメッセージと、それを補足するためのサブメッセージ（複数個）という塊ができてきますよね。この塊を意識しながらメインとサブのメッセージを考えます。
鉄則③ メッセージを読むだけで伝わるプレゼンにする！
1スライド1メッセージ、スライド構成を構造化する、を守りながらスライドをつくると、最終的に下図の様に、1つのメッセージを持ったスライドがずらっと並びますね。その時に、各スライドのメッセージだけを最初から最後まで読むだけで伝えたいことが伝わるかどうか、を必ずチェックします。メッセージ”だけ”というのがポイントです。余計なところは見ずに、メッセージだけを読んで、内容が飛躍しているかな、とか、ストーリーに一貫性はあるか、言いたいことが漏れていないかな、などなど、初めに想定したストーリーがしっかりと表現されていることを確認します。
一回の作業できれいに表現するのは難しいので、行ったり来たりしながらブラッシュアップすれば大丈夫です。
この3つの鉄則を理解するだけで、見違えるほどプレゼン資料がブラッシュアップされます。ぜひお試しください。
プレゼンでお困りの方は当社までご連絡ください。
