ビジネス向けプレゼン資料の作り方

ビジネス用プレゼン資料を作成するうえでのポイントを、企画・構成・資料作成・その他Tips、それぞれの観点からご説明します。

プレゼン作成の手順② ストーリーをつくる

目的を熟考したら、それを達成するために何を「伝えたい」かを考える、つまり、ストーリーをつくることが必要になります。qualityslideではこれを「プレゼン資料の企画」と呼んでいます。

f:id:qualityslide:20200114134521j:plain

 前回の目的を熟考するまでは自分が主体だったので考えやすいと思いますが、ここから先の工程は、聞き手をいかに正しく捉えられているかが重要になってきます。聞き手の立場、興味関心、他社の状況など、色んな事をイメージする必要があります。
 前回同様、投資家向けのプレゼンを例にとって考えてみます。目的は、新規に投資をしてもらうこと、という前提にします。
 この場合、最終的に伝えたいことは、当社に投資したら絶対に損はさせませんよ!ということではないでしょうか(財務面だけでなく、投資家のブランド価値向上、などの場合もあるでしょう)。
 ダイレクトに伝えるためには、「今後数年間で当社の企業価値は高まっていき、現在投資していただいた額は〇〇年後には××倍の価値にまで高めます、だから当社の事業を投資を通じて支援してください」、という事を伝えます。
 さらに、投資家の方の立場に立って考えてみると、将来の計画の蓋然性を知るために過去の財務状況を知りたい、本当に信頼に値するメンバーなのか、事業モデルに納得性はあるのか、などなど、将来の成長を保証してくれるような安心材料について、確認したくなるでしょう。
 それらを踏まえ、以下のような構成のプレゼンを用意していくのがいいのではないでしょうか(一例です)。
  1. 会社概要
  2. 事業モデル(市場が十分に大きいこと、他社に比べて勝てるポイントなど)
  3. 過去の財務状況の説明
  4. 今後数年間の事業計画
  5. 投資価格の妥当性
  6. 実行メンバーが事業計画を達成しうるに足ることの説明
 このように、最終的に「伝えたいこと」と、その納得性を高めるために伝えるべきことを、伝わりやすい構成、順番で丁寧に言葉にしたものが、ストーリーです。
 プレゼンの目的も聞き手も全く同じという事は稀です。だからこそ、ストーリーも毎回毎回ハンドメイドにならざるを得ず、最もハードルが高い工程です。
 プレゼンの目的や聞き手について伺いながら、どういう構成で作成するのがいいのか、その際にどういう情報を盛り込むのがいいのかを一緒に相談しながらご支援させていただきます。
 
 プレゼンでお困りの方は当社までご連絡ください。