ビジネス向けプレゼン資料の作り方

ビジネス用プレゼン資料を作成するうえでのポイントを、企画・構成・資料作成・その他Tips、それぞれの観点からご説明します。

プレゼン作成の手順③ メッセージを考える

目的に沿ってストーリーを作ったら、そのストーリーを構成する「メッセージ」を考えることが次の工程になります。伝えたい事を「ロジカルに明確に文字にする」この工程は、スキルや経験を要するとても難易度が高い工程です。

 メッセージを考えるうえで、「構造化」という考え方が必ず必要になります。

 パワポ資料でのプレゼンでは通常、帰納法を使います。

 

構造化については、こちらの記事を参考にしてください。
qualityslide.hatenablog.com

 

  ストーリーは、下図の様にP1からP12までを通して「聞き手に伝えたい事」です。メッセージは、それを構成する各ページごとに伝えたい事です。メッセージには、メインメッセージとそれを構成するサブメッセージがあります。例えば、P1-P3の塊で考えてみます。P1というメインメッセージがあり、それを構成するのはP2、P3のサブメッセージです。

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具体的な例で説明します。このパワーポイント資料が、部門の投資案件についての説明資料だとしましょう。その資料の冒頭のP1-P3では、 部門の戦略について説明するパートだとします。P1のメインメッセージ、つまり部門の戦略は、「市場の魅力度が最も高いXX業界において、XX型のビジネスモデルを構築していく必要がある」というものだとしましょう。

このメインメッセージには、二つの重要な情報、①部門が属する市場の中でXX業界の市場魅力度が最も高い、と、②XX型のビジネスモデルを構築していく必要がある、が含まれています。そして、本当にその戦略で大丈夫なの?という聞き手の疑問に答えるためには、①②それぞれを確からしく説明する必要がありますよね。それが、P2、P3で伝えるサブメッセージ、という事になります。

P2では、部門が属する複数の市場の魅力度を成長性や規模などの指標で比較し、XX業界の魅力度が高いことを説明し、「当部門が事業展開する業界の中で、成長率・規模の観点からXX業界に注力すべきと考えられる」というサブメッセージを、P3では、当部門が展開する複数のビジネスモデルの中でXX型のビジネスモデルが有望であることを説明し、「競争優位性や長期的な収益安定性の観点からXX型のビジネスモデルを志向すべき」というサブメッセージを伝えることになります。

P2P3のサブメッセージに納得感があり、かつ、そこから導き出されるP1のメインメッセージに論理的な飛躍がなければ、聞き手にすっと伝えることができます。

 

メッセージを考えるのは、パワーポイントの作成という事にとどまらず、ロジカルシンキング、ビジネスに対する深い理解、など、さまざまな要素が絡んでくるプロセスです。本などで勉強しつつ実際にパワーポイントを作成してみる、という繰り返しによって、確実にレベルアップするので、ぜひ挑戦されてみてください。

 

 

 

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